昭和56年度以降、多くの公民教科書の最大のキーワードが、「民主主義」から「人権」に移行した。東書の第2章の目次を見ればそれは一目瞭然である。「人権」を至上の価値とし、憲法の目的は人権の保障にあるとさえ記述している。さらに「政府の権力を制限して国民の人権を保障する」ことを立憲主義の思想であると勝手に矮小化している。大日本帝国憲法における人権規定を不当に貶め、日本国憲法によって初めて日本人が人権を獲得できたと記している。 また、東書は、現在の国際社会においても、一部のイスラム国家や中共・北鮮のように、人権が普遍的な価値として認められていない国家があるにもかかわらず、「人権は世界共通の普遍的な理念」とミスリードしている。 |
① 昭和20年代には詳述していた世界の3大宗教や神道など宗教について教えない。国民から宗教理解への基本的素養と共感を喪失させ、靖国に代わる無宗教の戦没者追悼施設案が生まれる背景となっている ② 安全保障(国防)の意義、自衛隊の公共財としての重要性について教えない。 ③ 国家の目的・役割を軽視する地球市民思想に染まった記述となっている。 ④ 日本侵略史観に基づく自虐的歴史観と連係した日本悪玉を前提に平和主義を強調する。 ⑤ 日本社会には差別が多く、アイヌや在日外国人の権利や平等が不十分だと説明する。特に、在日朝鮮人の多くが強制連行された人たち又はその子孫であるかのように教 える。 ⑥ 天皇の存在意義や役割を軽視する。 ⑦ 国際社会の競争の厳しさを教えず、多数の国民が、国際紛争が話し合いだけで解決するという「お花畑世界観」を宿す一因となっている。 ⑧ 国際法を教えない。 ⑨ 敵国条項を教えず、国連至上主義的世界観を教える。 ⑩ 国歌・国旗への敬意の払いかた・その意味を教えない。 ⑪ 領土問題に対する説明が少ない。 ⑫ 拉致問題を主権問題としてとらえていない。 |
東書 | 自由 |
育鵬 | |
序 章 | 現代日本の自画像 01.人類の歴史と国家 02.グローバル化が進む世界 03.日本の自画像 04.現代日本の課題 05.文化の継承と創造 もっとり知りたい科学とは何だろう もっとり知りたい芸術とは何だろう もっとり知りたい宗教とは何だろう |
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第1章 | わたしたちの生活と現代社会 1節 現代社会とわたしたちの生活 スーパーマーケットから現代社会を見てみよう 1.グローバル化 2.情報化 3.少子高齢化 2節 私たちの生活と文化 1.現代社会における文化の意義 2.くらしに生きる伝統文化 3.日本文化の多様性 4.文化の継承と創造 3節 現代社会の見方や考え方 1.社会集団の中で生きるわたし たち 2.効率と公正 3.きまりをつくる目的と方法 4.きまりの評価と見直し |
個人と社会生活 第1節 家族の中で育つ私たち 06.共同社会と利益社会 07.家族の役割と形態の変化 08.民法と家族 もっと知りたい男女共同参画社会を考えよう 第2節 学校と地域社会と国家 09.学校とルール 10.私たちと地域社会 11.家族愛・愛郷心から愛国心へ 12.国家と私たち国民 |
私たちの生活と現代社会 第1節 現代社会の文化と 私たちの生活 1.文化の意義と影響 2.科学技術の発達と私たちの生活 3.文化の継承と創造の意義 理解を深めよう日本の伝統文化 第2節 私から見える現代の 日本社会 年表戦後の日本の歩み やってみよう祖父母が生きてきた時代を調べよう 1.私の家庭と少子高齢化 2.情報から現代を知る私 3.世界とかかわる私 第3節 現代社会をとらえる 見方や考え方 1.家族と私 2.地域社会と私 3.国家と私 4.世界と私 |
第2章 | 人間の尊重と日本国憲法 1節 人権 1.ちがいのちがい 2.人権の歴史 3.日本国憲法の基本原理 4.日本の平和主義 2節 人権と共生社会 1.基本的人権と個人の尊重 2.平等権と共生社会 深めよう共生社会について考えよう 3.自由権 4.社会権 5.人権保障を確かなものに 3節 これからの人権保障 1.社会の変化と「新しい人権」 2.グローバル社会と人権 3.人権の考え方を使って社会を 見てみよう ~ディベートにチャレンジ~ 深めよう社会の安全と人権 -防犯カメラについて考える- |
立憲国家と国民 第1節 家族の中で育つ私たち 13.国家の成立とその役割 14.立憲主義の誕生 もっと知りたい基本的人権思想の発展 15.立憲的民主主義 第2節 日本の立憲的民主政治 16.大日本帝国憲法 もっと知りたい立憲主義を受け入れやすかった日本の政治文化 17.日本国憲法の成立 18.日本国憲法の原則 19.日本国憲法の改正問題 |
私たちの生活と政治 -日本国憲法の基本原則- 第1節 日本国憲法の基本原則 1.法と私たちの生活 2.大日本帝国憲法と日本国憲法 3.国民主権と天皇 4.人権の歴史 5.基本的人権の尊重 6.平和主義 7.憲法改正 第2節 基本的人権の尊重 1.平等権 考えよう男女の平等と家族の価値 2.ともに生きるために 3.自由権 4.社会権 5.参政権と国務請求権 6.新しい人権 7.国際社会における人権 理解を深めよう「ともに生きる」ために尽くした先人 理解を深めよう世界の人権問題 |
第3章 | 現代の民主政治と社会 1節 現代の民主政治 1.市長になってみよう~ 企業の跡地利用~ 2.民主主義と政治 3.政党と政治 4.選挙のしくみと課題 5.政治参加と世論 2節 国の政治のしくみ 1.国会の地位としくみ 2.国会の働き 3.行政のしくみと内閣 4.行政改革 5.裁判所のしくみと働き 6.裁判の種類と人権 7.裁判員制度 深めよう模擬裁判をやってみよう 8.三権の抑制と均衡 3節 地方の政治と自治 1.わたしたちと地方自治 2.地方自治の制度 3.地方財政 4.住民参加の拡大 5.わたしたちの政治参加 深めよう戦後日本の政治をふり返ろう |
日本国憲法と立憲的民主政治 第1節 日本国憲法の国家像 20.天皇の役割と国民主権 21.基本的人権と公共の福祉 22.身体の自由と精神の自由 23.権利の平等と社会権 もっと知りたい権利の平等に関する問題 もっと知りたい新しい権利 24.参政権と請求権 25.平和主義と安全保障 もっと知りたいわが国の安全保障の課題 第2節 議会制民主主義 26.議会制民主主義と権力分立 27.選挙による政治への参加 もっと知りたい選挙制度と政治参加 28.マスメディアと世論形成 もっと知りたい情報化とは何だろう 29.政党と政党政治 第3節 三権のはたらき 30.国会のしくみ 31.国会のはたらき 32.内閣のしくみと議院内閣制 33.内閣の仕事と行政の課題 34.司法権の独立と違憲審査権 35.裁判のしくみと人権の保障 もっと知りたい裁判員制度 第4節 地方公共団体のしくみと 課題 36.地方公共団体の役割 37.地方自治の課題 |
私たちの生活と政治 -民主政治と政治参加 第1節 民主政治のしくみ 1.民主主義とは 2.選挙のしくみ 3.国民の政治への参加 4.世論とマスメディアの役割 やってみよう新聞の社説を比べてみよう 第2節 国民の代表機関としての 国会 1.三権分立と国会のしくみ 2.立法権をもつ国会 3.政党と政治 第3節 行政権をもつ内閣 1.内閣と議院内閣制 2.内閣の仕事と行政のはたらき 第4節 裁判所と行政権 1.裁判所の役割 2.裁判の流れと司法権の独立 3.裁判員制度と人権の保障 第5節 地方自治と住民 1.地方公共団体の政治のしくみ 2.地方公共団体の移り変わり やってみよう私たちのまちづくりを調べよう |
第4章 | わたしたちのくらしと経済 1節 くらしと経済 1.コンビニエンスストアの経営者になってみよう 2.わたしたちの消費生活 3.消費者の権利 4.消費生活を支える流通 2節 生産と労働 1.企業の役割と意義 2.現代日本の企業 3.働くことの意義と労働者の権利 4.働きやすい職場を築くために 3節 価格の働きと金融 1.市場経済のしくみ 2.価格の働き 3.わたしたちの生活と金融機関 4.貨幣と金融 4節 国民生活と福祉 1.政府の経済活動と租税 2.政府の役割 3.社会保障のしくみ 4.少子高齢化と財政 5.公害の防止と環境の保全 6.世界の中の日本経済 7.経済プレゼンテーション[20年後のわたしたちと日本] 深めよう為替相場と貿易の役割 |
国民生活と経済 第1節 豊かさを生む経済のしくみ 38.私たちを支える経済活動 39.豊かな社会と生産性の向上 40.生産と消費の調整 41.市場経済の特色 42.企業のしくみとはたらき もっと知りたい企業はだれのものか 43.流通と金融の役割 44.貿易と為替相場 第2節 政府の経済活動 45.経済活動と政府の役割 46.景気変動とその調整 47.政府の財政と税金 第3節 幸せな経済生活 48.働く人の保護 49.消費者の保護 50.社会保障制度の充実 もっと知りたい年金について考えてみよう 51.社会資本の充実 52.環境保全と私たちの責任 |
私たちの生活と経済 第1節 消費と経済 1.経済活動と経済成長 2.経済の発展と産業構造の変化 3.消費と会計 4.消費者の権利と保護 第2節 企業の活動 1.流通のしくみ 2.生産のしくみ 3.企業の競争 第3節 市場経済と金融 1.市場経済とは 2.市場経済と価格 3.金融のはたらきと日本銀行 4.国際金融 第4節 働くことの意義と役割 1.企業の社会的責任 理解を深めよう企業の社会貢献 やってみよう企業を訪問してみよう 考えよう人は何のために働くのか 2.働く人の権利と労働環境の保護 第5節 私たちの生活と財政 1.政府の仕事と財政・租税 2.財政赤字と財政再建 3.景気の変動と経済政策 第6節 私たちの生活と福祉 1.社会保障のしくみ 2.福祉の充実と課題 3.環境の保全 4.日本経済の課題 1.日本経済の歩み 2.日本経済のこれから |
第5章 | 地球社会とわたしたち 1節 国際社会と世界平和 1.地球のさまざまな姿 2.国際社会における国家 3.国際連合のしくみと働き 4.地域主義の動き 5.新しい戦争 6.世界平和のために 深めようパレスチナ問題について考えてみよう 2節 国際問題とわたしたち 1.文化の多様性 2.地球環境問題 3.資源・エネルギー問題 4.貧困問題の現状 5.世界の中の日本 6.よりよい地球社会のために |
国際社会に生きる日本 第1節 国際社会のしくみ 53.国家と国際関係 もっと知りたい国旗と国歌を考えてみよう もっと知りたいわが国の領土に関する問題 54.国際協調と国際政治 第2節 国際連合のはたらきと国際政治 55.国際連合の成立と機構 もっと知りたい冷戦下の国連の苦難 もっと知りたい国連改革とわが国の取り組み 56.多発する紛争と国連の現在 第3節 世界と日本の安全保障 57安全保障への努力と日本 もっと知りたい日本人拉致問題 58.自衛隊と日米安保条約 もっと知りたい国連平和協力活動への取り組み 59.核兵器の脅威と向き合う 第4節 人類の未来のために60人口爆発と貧困問題 61.エネルギーと資源の未来 62.地球環境問題と国際協力 |
私たちと国際社会の課題 第1節 国家と国際社会 1.世界の中の日本人として 2.国家とは何か 3.国家と私たち 理解を深めよう国旗・国歌に対する意識と態度 4.国際社会での協調 5.国際連合のはたらき 6.世界平和の実現に向けて 7.日本の安全と防衛 8.国際社会での日本の役割 理解を深めよう主権が侵害されるということ 理解を深めよう現代の国際社会と宗教 第2節 地球環境と人類 1.地球規模の環境問題 2.資源・エネルギー問題 3.人口の急増と食糧問題 考えよう地球環境問題と日本 |
終 章 | よりよい社会をめざして |
持続可能な社会を目指して 63日本の国際貢献 64日本の安全と世界の安全 65持続可能な日本と世界 |